コーヒーに合う秋のお菓子は?焼き芋・栗・かぼちゃとのペアリング

コーヒーに合う秋のお菓子は?焼き芋・栗・かぼちゃとのペアリング

秋の気配が感じられるようになると、焼き芋や栗、かぼちゃを使ったおやつが自然と恋しくなってきますね。せっかくならお気に入りのコーヒーと一緒に楽しみたいものですが、秋のスイーツや果実にはどんなコーヒーが合うのでしょうか。


実は、素材の風味だけでなく、お菓子の甘さやクリームの有無も組み合わせを考える素敵なヒントになります。焼き芋・栗・かぼちゃのお菓子に合わせるコーヒーの選び方を、身近な例とともにゆったりとご紹介していきたいと思います。



焼き芋:香ばしさやコクのあるコーヒーを合わせる

焼き芋は、素材そのものが持つ自然な甘みと香ばしさをじっくりと楽しめる、心安らぐおやつです。食物繊維やビタミンも豊富なことからニーズも増え、最近は本当に手軽に購入できるようになりました。


ほくほくとした素朴な口当たりのものから、じっくりと蜜を蓄えたねっとり濃厚なものまで、タイプもさまざま。そんな焼き芋には、香ばしさやほどよいコクのあるコーヒーを合わせてみるのも、味わいを広げる一つの方法です。



焼き芋の甘みと香ばしさを楽しむ

焼き芋とコーヒーを合わせるときは、コーヒーの持つ香ばしさやコクを意識して合わせてみましょう。深めの焙煎による心地よい苦みやコクが、焼き芋のやさしい甘みとよく合うと感じる方もいらっしゃいます。よく紹介されるのが、焼き芋と中深煎りのコーヒーを合わせる例です。そこにミルクを足したカフェオレもぴったり。


焼き芋をひと口、ふんわりと味わってからコーヒーを一口含み、お互いの甘さや香ばしさがどのように引き立て合うか、ゆっくりと確かめてみてくださいね。


焼き芋の食感や甘さに合わせてみる

ほくほくとした焼き芋は口当たりが軽く、素朴な甘みを感じやすいのが特徴です。一方、ねっとりとした焼き芋は、より濃厚な甘さが広がります。その時々の焼き芋のタイプに合わせて、コーヒーのコクや苦みの強さをちょっと選んでみるのも楽しい時間です。


甘みの濃い焼き芋にはしっかりとしたコクのあるコーヒーを、軽やかな甘みには軽めですっきりとした一杯を。まずはそんなおおらかな目安で試してみてください。品種や焼き方、そしてそのときの気分によって感じ方は人それぞれ変わりますので、あまり決めつけずに自由な気持ちで楽しみましょう。


なお、焼き芋にバターを少しのせると、甘みにコクが加わります。そんなときは、香ばしさやほどよい苦みのあるコーヒーと合わせてみるのもおすすめ。焼き芋だけのときとはまた違う、満足感のあるおやつ時間を楽しめます。



栗のお菓子:風味と甘さに合わせてコーヒーを選ぶ

秋の味覚の代表格である栗のお菓子には、栗きんとんのように素材そのままの繊細な風味を味わうものから、クリームをふんだんに使った贅沢なモンブランまで、たくさんの種類があります。栗の味わいそのものを主役にしたいのか、それともお菓子全体の豊かな甘さや濃厚さを楽しみたいのかによって、合わせるコーヒーの選び方も微妙に変化します。



栗の風味を主役にしたいとき

栗きんとんは、栗の風味を生かした甘さ控えめのものから、しっかり甘みを感じるものまであります。

 

甘さ控えめの栗きんとんなら、香りや酸味のある軽やかなコーヒーを合わせ、栗の風味を楽しむのがいいでしょう。甘みの強い栗きんとんには、ほどよい苦みやコクのあるコーヒーも。

 

甘さとコーヒーの味わいのバランスを見ながら、まずは一口ずつ交互に試してみましょう。商品によって材料や甘さが異なるため、表示や実際の味を手掛かりに選ぶのがよさそうです。

 


クリームや砂糖の甘さも楽しむとき

モンブランのようにクリームや砂糖を使ったお菓子は、栗きんとんよりも甘さや口当たりがより濃厚であることが多いです。そうしたお菓子には、しっかりとしたコクや苦みのあるコーヒーを合わせてみましょう。甘みのあるお菓子に深煎りのコーヒーを合わせるという考え方は、コーヒーとスイーツの素敵な組み合わせ例としてもよく紹介されています。


一方で、モンブランといってもクリームの量や甘さの度合いには違いがあります。お菓子の甘さが控えめなときは苦みの強さを抑えたコーヒーから試すなど、召し上がるものに合わせて細やかに調整してみてください。


もちろん、シンプルな「栗」そのものもコーヒーに合う

アレンジしていない「剥いただけの栗」も、コーヒーにぴったり。栗の素朴な甘みやほくっとした食感を楽しめるよう、コーヒーの苦みが強すぎないものから合わせてみましょう。ゆで栗や蒸し栗には香ばしさやほどよいコクのある一杯を、焼き栗にはその香ばしさに寄り添う一杯を選ぶのもひとつの方法です。



かぼちゃのお菓子:仕立ての違いにも注目

かぼちゃを使ったお菓子も、かぼちゃそのものの素朴な甘みを生かしたシンプルなものから、香ばしいカラメル、なめらかなクリーム、そしてアクセントになるスパイスを加えたものまで実にさまざまです。素材そのものだけでなく、お菓子全体の甘さや香りにも目を向けてみると、ぴったりのコーヒーがぐっと選びやすくなります。



かぼちゃの甘みを生かしたお菓子

かぼちゃプリンや焼き菓子など、かぼちゃのやさしい甘みを感じやすいお菓子には、香ばしさやほどよいコクのあるコーヒーを合わせてみましょう。カラメルが使われている場合は、そのほろ苦さと甘みが重なり合う絶妙なコンビネーションも楽しめます。


スパイスやクリームが加わる場合

シナモンなどのスパイスが香るお菓子は、コーヒーが持つ豊かな香りとの組み合わせも心ゆくまで楽しめます。クリームやバターをたっぷり使ったお菓子なら、コーヒーの持つコクや口当たりも選ぶときの頼もしい目安になります。スイーツの甘さや口当たりに合わせてコーヒーを選ぶというのも、コーヒーとフードの相性を考える際の大切な視点の一つです。


もしスパイスの香りやコーヒーの苦みが少し重なりすぎて重たく感じるなと思ったら、すっきりとした味わいの一杯に変えてみるのもおすすめです。どちらか一方だけを引き立てるのではなく、ご自身が心地よく味わえるお気に入りの組み合わせを探す時間こそが、一番の楽しみ方かもしれません。



番外編:ぶどうとコーヒーを合わせるなら

実は、秋のフルーツであるぶどうも、コーヒーと一緒に楽しめます。果汁の甘みやほどよい酸味には、香りや酸味を感じる軽やかなコーヒーを合わせてみるのも一案です。


ただし、ぶどうの品種や熟し具合で甘さや酸味は違うので、コーヒーの酸味が強く感じられるときは、苦みやコクのある一杯に替えてみても。まずは、ひと粒食べてからコーヒーをひと口。味わいの変化を確かめてみてください。 なお、アイスコーヒーに半分に切ったぶどうを少量加えて、風味の変化を楽しむ方法もあります。



甘いものを食べるとコーヒーが飲みたくなるのはなぜ?

甘いお菓子とコーヒーは、それぞれを単独で味わうときとは違った楽しみ方があります。「甘いものを食べると、どうしてコーヒーが飲みたくなるのだろう」と、気になったことがある方もいるかもしれません。



甘いもののあと、コーヒーの味わいが変わることも 

甘いお菓子とコーヒーを一緒に味わう理由は人それぞれ。甘さとコーヒーの心地よい苦みのコントラストが好きな方もいれば、香ばしい香りや口当たりの相性に惹かれる方もいるでしょう。ただ、甘いものを食べたあとに「無性にコーヒーが欲しくなる」という現象そのものの理由については、実はまだ研究によってすべてが解明されているわけではありません。


ただ、「まったくの気のせい」でもないかもしれません。興味深いことに「コーヒーを飲んだあとは、甘みを感じる感度が高まり、反対に苦みを感じる感度が低くなった」という研究結果も報告されています。しかも、これはカフェイン入りだけでなく、カフェインレスのコーヒーでも同様の変化が見られたそうです。


あくまでも私の推測ですが、この口当たりの「変化」によるコーヒーの味わいをまた楽しみたい、ということで、甘いものと一緒のコーヒーを好む場合もあるかもしれないな、と思います。このあたりはどうぞ、ご自由に推測してみてくださいね!


ひと口ずつ交互に味わう、自分だけのバランス

こうした味わいの変化を、自宅のおやつ時間で試してみるのもよいでしょう。たとえば、焼き芋をそのまま食べたときと、バターを添えたとき。栗きんとんも、甘さ控えめのものと濃厚なモンブランでは、コーヒーの苦みやコクの感じ方が違うかもしれません。



お菓子をひと口食べてから、コーヒーをひと口。甘みが残る、香ばしさが際立つ、あるいはコーヒーの苦みが強く感じられるなど、自分が気づいた変化を楽しんでみてください。組み合わせに決まった正解はありません。秋のおやつとお気に入りのコーヒーでも、自分にしっくりくる組み合わせを探してみましょう。


今年は例年よりも「秋」がちょっと長めに感じられませんか?秋の夜長に、どうぞLEOのスペシャルティコーヒーをおともさせてくださいね。


 

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■ライター:もも

カフェ店長としての経験を活かし、コーヒーライターとして、10年以上活躍。現在もカフェ業界で働く夫とともにトレンドを追いながら、日々コーヒー談義を重ねている。


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