アイス+コーヒーを楽しむ。おうちでできるアフォガートの基本

アイス+コーヒーを楽しむ。おうちでできるアフォガートの基本

暑い季節になりました。季節に合わせ、コーヒーも少し違った楽しみ方を取り入れたくなりませんか?


とはいえ、手の込んだレシピは少しハードルが高いと感じる方も多いはず。そこでお試しいただきたいシンプルな一品が「アフォガート」です。コーヒーとアイスを組み合わせるだけで、いつもの一杯が特別なデザートに早変わりします。


そこで今回は、おうちで無理なく試せる基本の作り方と、少しだけ広がる楽しみ方をご紹介します。



アフォガートは「注ぐだけ」で楽しめるデザート

アフォガートは、イタリアが発祥とされる庶民的なデザートです。名前の「affogato」はイタリア語で「溺れた」という意味で、アイスがコーヒーに沈んでいく見た目から来たとされています。


 

起源の細かい時期や最初に提供したお店までははっきりしていませんが、イタリアで広まったのは1950年代ごろとされ、アイスクリームの普及と重なって定着したようです。イタリアのバール文化の中で、気軽に楽しめるコーヒーデザートとして親しまれてきたわけですね。


基本は「バニラアイスにエスプレッソをかけるだけ」というレシピで、特別な工程はほとんどありません。


では、エスプレッソがなければ難しいのでは……といえばそうではなく、家庭ではドリップコーヒーで十分に代用できます。エスプレッソマシンがなくても、大丈夫。温かいコーヒーと冷たいアイス、この対比によって香りや口どけに変化が生まれます。


難しい技術がいらないからこそ、素材の組み合わせを素直に楽しめるのが魅力といえるでしょう。



まずは基本。おうちで作るアフォガートのシンプルレシピ

では、さっそく作ってみましょう。特別な材料をそろえる必要はありません。普段飲んでいるコーヒーと、好みのアイスがあれば十分です。

 

 

■ 基本の材料と分量


目安としては、バニラアイスをひとすくい(約80〜100g)に対し、コーヒーを50〜80mlほど。このくらいのバランスにすると、甘さと苦味がほどよく重なります。

 

アイスが多すぎるとコーヒーの印象が弱くなり、逆にコーヒーが多すぎるとデザート感が薄れてしまいます。まずはこの比率を基準にすると失敗しにくいでしょう。



■ 作り方は「注ぐだけ」


作り方はとても簡単です。器にアイスを盛り、そこに温かいコーヒーを注ぐだけ。一度にかけるとコントラストがはっきりして、少しずつ注ぐと溶け方の変化を楽しめます。

 

手順は簡単ですが、注ぐ瞬間の香りや見た目の変化も、このデザートの楽しみのひとつです。



味を左右するポイントは「コーヒーの濃さと温度」

アフォガートは構成がシンプルな分、コーヒーの状態がそのまま味に反映されます。なかでも重要なのが、濃さと温度です。アフォガートには普段飲むよりも濃いもの、そして、淹れたての温かさが合います。


 

■ 少し濃いコーヒーを使う理由


アイスにかけると、コーヒーは溶けた分だけ薄まります。そのため、普段よりやや濃いめに淹れるのがポイントです(いつもの1.2倍くらいがおすすめ)。苦味やコクがしっかりあることで、甘いアイスとバランスが取れます。


もし味がぼやけると感じた場合は、注ぐお湯の量を控えめにするか、数回に分けてゆっくり注いでじっくり抽出すると整いやすくなります。



■ 温かいコーヒーが合う理由


コーヒーは温かい状態で注ぐのが基本です。温度差によって香りが立ちやすくなり、アイスの口どけも引き立ちます。冷たいコーヒーでも作れますが、印象はやや穏やかになります。しっかりとしたコントラストを楽しみたい場合は、抽出したての温かいコーヒーを使うとよいでしょう。


もちろん、アイスコーヒーにアイスクリームを乗せたフロートなどの楽しみ方もあります。今回はあくまでも「アフォガートの場合」と考えてくださいね。



アイスとコーヒーの組み合わせで広がる楽しみ方

基本ができたら、次は組み合わせを少し変えてみます。素材を変えるだけで、味わいは大きく変わります。


 

■ アイスの種類で変わる味わい


アフォガートといえば「バニラアイス」ですが、バニラアイス以外もぜひお試しいただきたいものです。


バニラアイスはもっともバランスが取りやすく、初めてでも失敗しにくい組み合わせと言えますが、その一方で、チョコレートやナッツ系のアイスを使うと、よりコクのある仕上がりになります。また、ストロベリーやブルーベリーなど、ベリー系を合わせてみても個性的な味わいを楽しめます。


甘さや風味の違いによって、同じコーヒーでも感じ方が変わるのが面白いところです。



■ コーヒーの焙煎度で変わる印象


深煎りのコーヒーは苦味とコクがあり、アイスの甘さを引き締めます。しっかりした味わいが好きな方にはこちらが向いています。中煎りの場合は、苦味と酸味のバランスがよく、やや軽やかな仕上がりになります。


LEOでは、こうした味わいのバランスを大切にしながら豆を選定しています。アフォガートのようなシンプルなアレンジでも、コーヒーの個性が自然に感じられるはずです。



少し変えるだけ。おうちアフォガートの簡単アレンジ

基本に慣れてきたら、ほんの少し手を加えるだけで楽しみ方が広がります。特別な材料でなくても構いません。


 

■ ナッツやチョコを加える


砕いたナッツやチョコレートを加えると、食感に変化が生まれます。甘さやコクも加わるため、デザートとしての満足感がぐっと高まります。



■ リキュールやスパイスで変化をつける


少量のリキュールを加えると、香りに奥行きが出ます。また、シナモンなどのスパイスを軽く振るだけでも、印象は大きく変わります。どれも難しい手順はなく、家にあるもので試せる範囲の工夫です。



コーヒーデザートで、リッチな味わいと気分を楽しんで!

アフォガートは、コーヒーとアイスがあればすぐに楽しめるシンプルな一品です。特別な準備がなくても、少しの工夫でいつもの時間に変化が生まれます。まずは一度、気軽に試してみてください。完璧なバランスでなくても、自分の好みに合わせて少しずつ調整していく過程も楽しみのひとつです。


 

LEOは、日々の一杯が自然に広がっていくようなコーヒー体験を大切にしています。アフォガートのような小さなアレンジもコーヒーをじっくり楽しむ方法のひとつ。今後もこのようなデザートアレンジをご紹介させていただきますね!

 

 

■ライター:もも

カフェ店長としての経験を活かし、コーヒーライターとして、10年以上活躍。現在もカフェ業界で働く夫とともにトレンドを追いながら、日々コーヒー談義を重ねている。

 

ブログに戻る