オーツやアーモンドの次は?コーヒーに広がる新しい植物性ミルク
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コーヒーに合わせるミルクといえば、牛乳のほかにオーツミルク、豆乳、アーモンドミルクなどがよく知られています。最近は、米や米糀を使ったもの、ココナッツ由来のものなど、店頭やカフェで見かける選択肢も少しずつ増えてきました。
とはいえ、名前だけではどんな味なのか、いつものコーヒーに合うのか……といったことはわからないもの。そこでこの記事では、定番の外側にある植物性ミルクに目を向けながら、それぞれの特徴と、コーヒーに取り入れるヒントを紹介したいと思います。
オーツミルクや豆乳、アーモンドミルクについてはこちら
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コーヒーに合わせる植物性ミルクはいろいろ
植物性ミルクには、オーツ麦、大豆、アーモンド、米など、さまざまな原料があります。同じ植物性ミルクでも、甘みや香り、口当たりはそれぞれ、面白い個性があるのです。
たとえば、オーツミルクは穀物らしい甘み、アーモンドミルクは香ばしさ、豆乳は大豆由来のコクを持ち味としています。一方で、米や米糀を使ったミルクには、やわらかな甘みや軽やかな質感を楽しめるものがあります。
牛乳以外のいろいろなミルクを使い始めると、選ぶ楽しみが広がります。苦みをまろやかにしたいとき、それぞれの素材の香りを残したいとき、ほんのりとした甘みを足したいときなど、その時の気分や一緒に食べるものにあわせてみましょう。
米糀ミルク――米由来のやさしい甘みを生かす
米糀ミルクは、米と米糀を用いた植物性飲料。米と米糀の糖化による自然な甘みが特徴で、砂糖を加えなくても口に含んだときに感じるやわらかな甘さが持ち味です。
コーヒーの苦みを丸くしたいときに
米糀ミルクはコーヒーの苦みの角を取り、やさしい甘みを加えてくれます。深煎りのしっかりした苦みはもちろん、ナッツやチョコレートのような風味を持つ中煎りから中深煎りにも合わせやすいでしょう。
浅煎りのフルーティーな酸味や繊細な香りと合わせる場合は、ミルクの量をごく控えめ(小さじ1〜2杯程度)にすると、コーヒー本来の個性と自然に調和します。
なお、米糀ミルクには、スペシャルティコーヒーとの組み合わせを想定し、泡立ちやラテでの扱いやすさを意識したバリスタ向け商品もあります。ラテやカプチーノのように、ミルクの口当たりも楽しみたいときは、用途表示を確認すると選びやすくなるでしょう。
米糀ミルクとライスミルクは同じではない
「米糀ミルク」と「ライスミルク」は、どちらも米由来の飲み物ですが、原料やつくり方が異なります。
米糀(こめこうじ)とは、蒸した米に麹菌(こうじきん)という微生物を付着・生育させたものです。その多くは、米と米糀の糖化によるやわらかな甘みが特徴です。
一方、ライスミルクは米を原料とする飲料を指すことが多く、甘みや濃さ、油脂の使われ方には幅があります。味わいや口当たりにも違いがあるため、両者は別の飲み物として考えるとよいでしょう。
ライスミルク――軽やかにコーヒーを楽しみたいときに
ライスミルクは、米を原料とする植物性飲料です。製品によって質感は異なりますが、牛乳のような濃厚さよりも、軽やかな口当たりを楽しみやすいミルクと言えます。
コーヒーの風味を大きく変えず、少しだけ甘みややわらかさを加えたいときに向いています。ミルクの存在感を出しすぎず、コーヒーの香りを楽しみたいカフェオレにも合わせやすいでしょう。
試すのならアイスコーヒーからがおすすめ
ライスミルクはホットでも楽しめますが、初めて合わせるならアイスコーヒーがおすすめです。冷たい状態では、ミルクの香りや甘みが強く出すぎにくく、コーヒーとの違いを確かめやすいためです。
氷を入れたグラスにライスミルクを注ぎ、少し濃いめに用意したアイスコーヒーをゆっくり加えます。まずはコーヒー2に対してミルク1ほどを目安にし、軽すぎると感じたら少しずつ増やしてみてください。
ただし、加糖タイプでは甘さが前に出やすく、製品によってはコーヒーの味を大きく変えることがあります。最初に相性を確かめるなら、無糖または砂糖不使用と表示された商品から選ぶと、原料由来の味をつかみやすくなります。
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ココナッツミルク――香りを主役にしたいときの選択肢
ココナッツミルクは、ココナッツ由来の甘い香りと、クリーミーな口当たりを楽しむことができます。コーヒーに加えると、いつものカフェオレとは異なる、南国の果実を思わせる風味が加わるでしょう。
牛乳を入れたときの味わいとは大きく変わるので、いつものカフェオレとは違う風味を楽しみたいときに試してみるのがおすすめです。
深煎りやアイスコーヒーから試してみる
ココナッツの香りは比較的はっきりしているため、まずは苦みや香ばしさのある中深煎りから深煎りのコーヒーと合わせると、味がまとまりやすくなります。チョコレート、ローストナッツ、キャラメルのような風味を持つコーヒーともつながりやすい組み合わせです。
アイスコーヒーに使うと、ココナッツの甘い香りが冷たさのなかで立ちやすくなります。氷を入れたグラスに少量のココナッツミルクを加え、濃いめのコーヒーを注ぐだけでも、普段とは違う一杯になります。
一方で、明るい酸味や繊細な花のような香りを持つ浅煎りでは、ココナッツの風味が前に出ることがあります。味を確かめながら量を調整してみてください。
飲料用か料理用かを確認する
ココナッツミルクには、飲み物として使いやすいタイプのほか、料理向けの濃厚な缶詰や紙パックもあります。料理用は脂肪分が高く、コーヒーにそのまま多く加えると、重たく感じることがあります。
コーヒー用に選ぶなら、飲料用のココナッツミルクや、ココナッツ飲料と表示された商品から探すとよいでしょう。料理用を試す場合は、まず小さじ1杯程度から加え、好みに合わせて量を調整してください。
新しい植物性ミルクを選ぶときに見たいポイント
まず確認したいのは、原材料です。米や米糀、ココナッツのほかに、植物油脂、砂糖、食塩、香料、乳化剤、安定剤などが使われている場合があります。これらは味わいや口当たり、温めたときの扱いやすさにも関わります。
次に見たいのが、甘みと用途です。コーヒーと合わせたときの味を確かめたいときは、無糖や砂糖不使用のタイプが向いています。ラテのようになめらかな質感や泡立ちを楽しみたいなら、バリスタ向け、コーヒー用などの表示がある商品も候補です。
また、ホットで使う場合は、植物性ミルクを温めすぎないことも大切です(加熱温度の目安は60℃前後)。急な高温やコーヒーとの大きな温度差によって、分離したように見えたり、口当たりが変わったりすることがあります。ミルクを先にカップへ注ぎ、熱すぎないコーヒーをゆっくり加えると、なじませやすくなるでしょう。
アレルギー表示も、購入前に確認したいことのひとつです。米糀ミルクには特定原材料等28品目を含まない商品もありますが、すべての商品に当てはまるわけではありません。原材料や製造に関する情報は、個別のパッケージや公式情報を確認しましょう。
まずは、いつものコーヒーで少量から比べてみる
いつものカフェオレを少し変えてみたいなと思ったら、ぜひ新しいミルクにチャレンジしてほしいと思います。いつも飲んでいるコーヒーを用意して、ミルクだけを替えてみれば、甘みや香り、口当たりの変化をつかみやすくなります。
米糀ミルクならやわらかな甘み、ライスミルクなら軽やかさ、ココナッツミルクなら香りの個性に目を向けてみましょう。
そうして、以前から飲んでいた牛乳でのカフェオレに戻ったときには、改めて牛乳を使ったカフェオレの魅力に気付くかもしれません。それもまた楽しいものです。LEOの好み別コースの定期便で異なる味わいのコーヒーに出会ったときも、ミルクを少し替えるだけで、新しい組み合わせが見つかりますよ。

■ライター:もも
カフェ店長としての経験を活かし、コーヒーライターとして、10年以上活躍。現在もカフェ業界で働く夫とともにトレンドを追いながら、日々コーヒー談義を重ねている。