カフェオレに合うミルクの違い。アイス&ホットで楽しむ、自分好みの一杯

カフェオレに合うミルクの違い。アイス&ホットで楽しむ、自分好みの一杯

カフェオレにするミルクには、いつもどんなものを使っていますか?


いつものカフェオレも、使うミルクを変えるだけで味わいの印象が変わります。牛乳以外には、オーツミルクや豆乳、アーモンドミルクなども代表的なものかと思います。


お店のメニューで見かけて気にはなっていても、試したことがない……という方、まずはご自宅のコーヒーで試してみませんか?「ミルクの味わいの違い」や、「コーヒーの印象の変化」は、なかなかに楽しいものです。


この記事では4種類のミルクの特徴と、アイス・ホットでの楽しみ方を紹介します。



牛乳・オーツミルク・豆乳・アーモンドミルクの特徴

まずは、それぞれの味わいと扱いやすさを知るところから。植物性ミルクは、無糖・加糖、濃さ、原材料など、製品ごとの差が大きいものです。パッケージも参考にしながら、ご自身の好みに合うものを選んでみましょう。



牛乳:コーヒーの苦味をまろやかにまとめやすい

まずは、定番中の定番である牛乳について。牛乳を使うと、乳由来の甘みとコクが加わり、コーヒーの苦味や酸味が和らいで、全体がなめらかになります。


コーヒーらしい香ばしさも残しやすいため、豆を変えたときの味わいの違いを比べたい場面にも向いています。深煎りのしっかりした苦味にはもちろん、中煎りのやわらかな酸味とも合わせやすい組み合わせです。


なお、種類別牛乳、低脂肪乳、無脂肪乳では脂肪分が異なり、口当たりやコクにも差が出ます。軽めに仕上げたいなら低脂肪乳を選ぶ方法もありますが、製品によってはコーヒーの苦味をやや強く感じることがあります。


温めるときは、沸騰させないことが基本です。小鍋や電子レンジで人肌より少し熱い程度まで温めると、甘みやなめらかさを感じやすくなります。


オーツミルク:穀物らしい甘みと、やわらかな口当たり

オーツミルクは、オーツ麦を原料とする植物性のミルク。穀物らしい香ばしさと自然な甘みがあり、牛乳よりも軽やかでありながら、比較的なめらかな口当たりを楽しめます。


コーヒーに合わせると、苦味の角が少しやわらぎます。ナッツやチョコレートのような風味を持つコーヒーでは、オーツミルクの香ばしさとなじみやすいでしょう。


ただし、甘さや濃さは製品によって差があります。砂糖を加えたタイプもあるため、コーヒー本来の味を確かめたいときは、まず無糖タイプから試してみてください。


「カフェオレ向け」として販売されるバリスタ用の商品などには、温めたときや泡立てたときの状態を整えやすいものがあります。ホットで使う際は、強く沸かしすぎず、ゆっくり温度を上げましょう。



豆乳:大豆の風味を生かした、満足感のある一杯に

豆乳は、大豆由来の風味と、ほどよい厚みのある口当たりが特徴です。コーヒーと合わせると、牛乳とは異なるコクが加わり、飲みごたえのあるカフェオレになります。


豆乳には、無調整豆乳と調製豆乳があります。大豆の味をしっかり感じたい場合や、甘さを自分で調整したい場合は無調整豆乳が候補になります。一方、調製豆乳は飲みやすい味に整えられている商品が多く、初めて試すときにも取り入れやすいでしょう。


少し注意したいのは、豆乳はコーヒーの酸味や温度の影響で分離するときがあること。傷んだわけではない場合も多いものの、見た目や口当たりが気になることはあります。分離を抑えたいときは、豆乳を先にカップへ入れてから、熱すぎないコーヒーをゆっくり注ぐようにしてみてください。


豆乳のカフェオレに使うコーヒーは、酸味がはっきりした浅煎りより、苦味や香ばしさのある中深煎りから合わせてみるのがおすすめです。



アーモンドミルク:軽やかな香ばしさを加えたいときに

アーモンドミルクは、アーモンド由来の香ばしさが魅力です。牛乳やオーツミルクと比べるとさらりとした製品も多く、コーヒーに重たさを加えすぎずに風味を変えられます。



ローストナッツのような香りを持つコーヒーや、深煎りのビターな味わいと組み合わせると、香ばしさが自然につながります。反対に、果実味の明るいコーヒーでは、アーモンドの風味が前に出ることもあるため、少量から加えるのがおすすめです。


アーモンドミルクにも、無糖・加糖タイプや、コーヒー用に調整されたタイプがあります。原材料や糖類の有無、栄養成分は製品ごとに異なるので、目的に合うものを選びましょう。


酸味のあるコーヒーと合わせたり、急に高温のコーヒーを注いだりすると、分離したように見える場合があります。まずは温度差を小さくし、ゆっくり混ぜながら合わせてみてください。


なお、ミルクは味わいだけでなく、体質に合わせて選ぶことも大切です。牛乳には乳、豆乳には大豆、アーモンドミルクにはアーモンドが含まれます。食物アレルギーがある方や気になる方は、購入前に原材料・アレルギー表示を確認してください。

 


アイスとホットで変わる、カフェオレの楽しみ方

同じコーヒーとミルクでも、アイスとホットでは味わいが変わります。冷たい一杯は軽快で飲みやすく、温かい一杯は香りやコクを受け取りやすいのが特徴です。



ミルクの種類を比べるときは、まず飲み慣れた作り方で試すと違いをつかみやすくなります。そのうえで、温度や濃さを少し変えてみると、ご自身の「好みのポイント」が見えてきます。


アイスは、コーヒーを少し濃いめに用意する

アイスカフェオレでは、氷で味が薄まることを前提にコーヒーを用意します。挽き目はいつもと同じまま、注ぐ湯量を普段より抑え、ゆっくりと時間をかけて抽出しましょう。


たとえば、氷で薄まる分を見込み、普段の半量程度の湯量で抽出する方法があります。粉を必要以上に増やしたり、挽き目を細かくしたりせず、湯量と注ぎ方で濃度を整えると、雑味を抑えながらミルクに負けにくい味わいになります。


グラスに氷を入れ、ミルクを注いでからコーヒーをゆっくり加えると、見た目にもきれいな二層になります。飲む前には全体を混ぜ、味を均一にしましょう。


軽い口当たりを楽しみたいならアーモンドミルク、なめらかさを残したいならオーツミルクが合わせやすい選択肢です。牛乳や豆乳では、湯量を抑えてじっくり抽出したコーヒーを合わせると、ミルクのコクに負けにくくなります。


アイスコーヒーの淹れ方について、詳しくはこちらの記事をどうぞ:

『薄くない急冷式アイスコーヒーの淹れ方。スペシャルティコーヒーで夏を楽しむ』


ホットは、ミルクを温めすぎない

ホットカフェオレでは、ミルクの温度が味わいを左右します。目安は60〜65度ほどです。手で持ったカップが熱いと感じる程度で、沸騰直前まで加熱する必要はありません。


温めすぎると、牛乳は風味が変わりやすく、植物性ミルクは分離やざらつきが起こることがあります。電子レンジを使う場合は、短時間ずつ加熱して、途中で混ぜながら調整すると安心です。


ホットでは、ミルクの甘みやコクがアイスよりも感じられやすくなります。オーツミルクや豆乳を使うなら、まずはコーヒーとミルクを 1:1 程度で合わせ、濃さは飲みながら調整してみてください。



植物性ミルクで起こりやすいこと

植物性ミルクは、原料や製法によって風味も質感も幅があります。牛乳と同じ感覚で扱える商品もありますが、温度やコーヒーの酸味によって見た目が変化することもあります。



これは必ずしも失敗というわけではないのですが、気になるときは、コーヒーとミルクの温度差を小さくすること、注ぐ順番を変えることから試してみましょう。


分離は、酸味と温度差が関係しやすい

豆乳やアーモンドミルクなどで起きる分離(小さな粒状の変化)は、コーヒーの酸味や温度差によってタンパク質などが固まることで起こります。


前述の通り「ミルクを先に入れる」「少し落ち着かせたコーヒーをゆっくり注ぐ」「中煎り〜深煎りの豆を選ぶ」といった工夫で目立ちにくくなりますので、気になる方は試してみてくださいね。植物性ミルク向けやバリスタ用として販売される製品を選ぶのもひとつの方法です。


甘さや濃さは、商品表示で確認する

オーツミルクやアーモンドミルクは、同じ種類でも製品ごとに甘さや濃度が異なります。砂糖の有無だけでなく、植物油脂、食塩、香料などが使われているかどうかでも、コーヒーと合わせたときの味は変わります。


甘いカフェオレが好みなら加糖タイプも選択肢になりますが、コーヒーとの相性を確かめる最初のミルクとしては、無糖タイプが扱いやすいでしょう。ミルクそのものの味とコーヒーの変化をつかみやすいためです。


栄養面を意識する場合も、種類だけで決めず、栄養成分表示を確認しましょう。カルシウムやビタミン類を加えた商品もあり、成分や含有量は製品によって異なります。



まずは、いつものコーヒーにミルクだけを変えてみる

ミルクの違いを楽しむなら、最初からコーヒー豆も抽出方法も変える必要はありません。いつも飲んでいるコーヒーを用意し、ミルクだけを替えると、何が味わいを変えたのかが分かりやすくなります。



はじめは、コーヒー 2に対してミルク 1程度の割合から試してみてください。コーヒーの香りを残したいときはミルクを控えめに、まろやかさを楽しみたいときは少しずつ増やすと、自分に合うバランスを見つけやすくなります。


牛乳のなめらかさ、オーツミルクの穀物らしい甘み、豆乳の大豆らしいコク、アーモンドミルクの香ばしさ。それぞれに異なる持ち味があります。まずは少量ずつ飲み比べて、いつものコーヒーがどのように変わるかを確かめてみましょう。

 

なお、もう一歩こだわりたい方は、コーヒー豆の精製方法にも目を向けると、組み合わせを選ぶ楽しみがさらに広がります。ウォッシュドのコーヒーは、すっきりした質感や柑橘を思わせる香りを持つものがあり、まずはクセの少ない牛乳を控えめに合わせると、コーヒーの個性を残しやすくなります。

 

一方、ナチュラルやアナエロビックのコーヒーには、果実を思わせる甘みや、厚みのある口当たりが出るものもあります。牛乳を合わせてデザートのようなまろやかさを楽しむほか、オーツミルクの穀物らしい甘みと組み合わせると、味わいが馴染みやすいでしょう。

 

精製方法だけで味が決まるわけではないため、豆ごとの説明も参考にしながら試してみてくださいね。


LEOの好み別コースの定期便で異なるコーヒーに出会ったときも、同じミルクで合わせるだけでなく、ミルクを替えてみると新しい組み合わせが見つかります。日々の一杯に、小さな試し方を加えてみてください。





■ライター:もも

カフェ店長としての経験を活かし、コーヒーライターとして、10年以上活躍。現在もカフェ業界で働く夫とともにトレンドを追いながら、日々コーヒー談義を重ねている。


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